2020.7.15(水)
前日にクリニックから転院するように言われ、翌日大学病院を受診しました。
初診は予約ができないとの事で、朝の受付が始まる時間に合わせて行きました。
…長い一日の始まりでした。
病院に着いたのが8:45頃。
そこからまずは初診受付の番号を取り、待ちます。
受付ができたのが30分後、そこから診察券ができるのを待ち、呼ばれたのがさらに30分後…。
初診受付が終わった時点で1時間が経っていました。
想像以上…。
とにかくめちゃめちゃ患者さんが多い。
大病院ってこんな感じなんですね。
初診受付が終わってから婦人科に向かって受付し、問診表を記入します。
そこからさらに30分以上待って、看護師さんの詳しい問診を受けました。
記入した内容に加えて、長く飲んでいた薬とかアレルギーとか。
私は高プロラクチン血症でテルロンという薬を長く飲んでしたのでそれを伝えました。
あとはアレルギー。
ももとかサクランボとか食べるとかゆくなると伝えたのですが、そういう人はゴムアレルギーの可能性があるそうです。
ゴムで痒くなった事はないような気がしますが。
問診が終わったらまた待つ。
次は少し経って呼ばれて、別フロアで血液検査を受けるように言われました。
大きい病院は血液検査もすごい人数が受けますね。
効率よく、どんどん採血されていきます。
終わって婦人科に戻って、また待つ…。
診察に呼ばれたのは12時を過ぎていました。
先生から軽い問診があって、内診する事になりました。
今まで通っていたクリニックは内心の時は使い捨てスカートをはいて、部屋を暗くして…
と配慮してくれていましたが、さすが大病院!
何も配慮がありません!
…言い過ぎたか。短いカーテンで一応仕切ってはいました。(ほぼ無意味)
掛けるタオルも何もないのでやっぱり恥ずかしかったし嫌な気分でした。
男の先生だったし。
超音波で見てもらったんですが、何か知りませんが『部屋を移って下さい』と言われました。
…なんで!?
とにかく言われたとおり、一度着替えて別の部屋に移りました。
移った部屋でまた内診台に上がります。
どうやら最初の部屋にはなかった機械で検査したかったみたいでした。
カラードプラと呼ばれる、血流がある部分に色がつく超音波で見るとやはり血流はかなり豊富。
加えて血管の中の音?を先生が一生懸命聞いていました。
音を録音しては位置をずらして聞く…。
『ザー』という音を何回も聞いていました。
これがとにかく長かった。
15分くらい超音波を突っ込まれたままです!
下半身丸出しでエアコンは直当たり、タオルも何もかけてくれない。
とにかく寒くて途中から震えてきました。
我慢できなくなって看護師さんに「タオルかなんかかけてもらえませんか?」と言ってみると、別の部屋に走って行ってタオルを取ってきてくれました。
…タオルくらいこの部屋にないの?
と疑問に思いましたが、タオルで寒さをしのぐ事が出来ました。
先生も『寒かった?ごめんね』と言ってくれました。
言わないと気づかないんだねー。
とにかく寒さに耐え、内診が終わりました。
先生の説明としては
・とにかく子宮内の血流が多い
・自然に退縮を待つか、予防的に止血するかの選択がある
・予防的に止血とは子宮動脈塞栓術と呼ばれる
・子宮動脈塞栓術は子宮を栄養している血管を遮断する方法
・子宮の血管を遮断するので、子宮にダメージがある
・大出血すれば命の危険がある場合も
・大出血すれば、子宮内圧迫で止血するがそれでも止まらなければ子宮動脈塞栓術、それでも無理なら最悪の場合は命を守る為、子宮全摘になる可能性もある
こんな感じでした。
先生はかなり丁寧に説明してくれました。
やはりリスクを考えると自然退縮を待つのが一般的のようです。
そして大出血を起こした時に子宮動脈塞栓術を行う可能性があると。
自然退縮はいつになるかは分からない…。
それがデメリットですね。
でも異論はありません。子宮にダメージが残るのは嫌です。
ただ私は何もせず待っているのも嫌でした。
そう!漢方薬を処方してもらいたかったのです。
大病院のお医者さんが漢方薬を自ら出してくれるとは思っていなかったので、先生に「漢方薬ってどうなんですかね?」
としれっと聞いてみました。
『あー、効果はないと思うよー』
と言われましたが想定内!ひるみません!
「桂枝茯苓丸なんてどうですかね?」
と聞くと、
『出すとしたらそうなるかなあ』
なんて答えてくれました。
脈ありです!
なんとかしようとはしてくれてる!
漢方は自費で買う事も出来ますが、続ける事を考えるとやはり保険で処方してもらいたい。
治療法が待つしかないなら、漢方薬くらい出してくれったって良いじゃないか!
と思っていたので、出してくれるっぽい先生の回答がうれしかったです。
さらに、今回のこの状態。胎盤ポリープ以外にも仮性動脈瘤もしくは動静脈奇形の可能性もあると言われました。
仮性動脈瘤とは、血管がコブになる動脈瘤に似ていて、血管が破れても周りの組織が蓋になってコブのようになっている状態。
動静脈奇形とは動脈と静脈が繋がって、異常に血管が増殖した状態。
だそうです。
診断するには血管造影MRI検査が必要との事で、先生がMRI室に連絡してくれて、急遽受ける事になりました。
そこからさらに1時間半…
ついに呼ばれてMRI室へ。
着替えて前室みたいな所に入ると、看護師さんが注射セットを持ってきました。
ビビる私…。
なぜなら注射を打たれて気分が悪くなった事が数回あります。
薬剤アレルギーとかではなく、ただの迷走神経反射です。
血管に針が刺さって、反射が起こって気を失ったりするやつです。
ビビってしまったので看護師さんに横になって注射してもらえないか聞いてみました。
ホント面倒な患者で申し訳ない…。
ありがたい事にOKがでて、MRIの検査台に寝て注射してもらいました。
ありがとうございます!
左手に針が刺さったままで、腕を上に挙げ、右手は胸元で呼び出しブザーを持つ『自由の女神スタイル』でMRIに入る事になりました。
耳にヘッドホンを付けられ、いざ中へ!
MRIは『動いちゃダメ』がかなりのプレッシャーです。
ガンガン音のなる中、動かないようにジッとこらえます。
20分くらいと言われていましたが、倍くらいに感じました。
途中で『造影剤を入れますね』と声をかけてくれて、造影剤も無事に入って検査終了。
検査着から着替えていると、
『すみません、もう一回です…。ほんとすみません』
と看護師さんに言われました。
いやあ、耳を疑いました。
撮れてなかったところがあり、5分延長されちゃいました。
自由の女神スタイルじゃなかったので楽でしたけど。
追加撮影も終わって婦人科に戻ると
…誰もいない…。
外来が終わってました…。
受け付けの人に声をかけるとすぐに呼んでくれました。
さっきの先生が手術に入ったとの事で違う先生が対応してくれました。
今回の血管造影MRIの結果は、造影剤の入っていくスピードを細かく分析する必要があるそうで、次回詳しく説明してくれるそうです。
さっきの先生は漢方を処方してくれていました。
桂枝茯苓丸
きゅう帰調血飲
の2種類でした。
きゅう帰調血飲は知らない漢方でした。
たぶんメジャーな漢方ではないと思うんですが、先生は一生懸命調べてくれたのでしょうか…。
ありがたい…。
私は気になっていた事、『安静にしておく必要はあるのか』
と聞きました。
先生曰く、普通に生活していて大丈夫との事。
ただ、いつ大量出血するか分からないので、病院にすぐ来られる距離にいて下さいと言われました。
旅行や遠出の外出はやめた方が良いですと。
あとはなるべく一人の時間がないようにした方が良いと…。
以前風呂場で大量出血して倒れて、帰宅した旦那さんが血まみれの奥さんを発見した事があったそうです。
『その方は助かりましたけどねー』
と先生は言っていましたが、ビビる…。怖いよその話…。
とにかく大量出血したら、病院に来ようかどうかは迷わないと思うとの事。
『様子を見よう』とは思わないくらい大量に出血するみたいなので、すぐに病院に電話するか救急車を呼んで下さいと言われました。
看護師さんに電話番号を書いた紙を渡されて、『中からなんか出てきたらこれに入れて下さい』と精子入れるみたいなカップを渡されて終了。
出てきたやつをつまんでカップに入れている自分の姿を想像すると笑えました。
次回は1週間後です。
急遽MRIも受けて、想像以上に長い滞在時間となりました。
会計まで済ませて、来た時からの滞在時間の記録は…
…8時間!
8:45に来て、17時前に終わりました。
長い!
この記録はさすがに更新する事はないでしょう。
空腹で、座り過ぎて、8時間はやはり疲れました。
大病院の洗礼を受けた1日でした。
今日のお会計¥11,490
MRI高っ!