38歳不妊歴8年の鍼灸師によるブログ

38歳不妊歴8年。5年前に採卵2回移植1回、いずれも妊娠に至らず。2回目の採卵で18個の受精卵が菌により全滅し体外受精お休み。2020年体外受精再開し妊娠するも8週で稽留流産。その後胎盤ポリープと診断され、約4か月後に自然排出される。2021年1月から体外受精再開。2月に胚盤胞移植→陰性。3月の胚盤胞移植で陽性判定。2021年12月2日緊急帝王切開で出産。

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胎盤ポリープで処方された漢方薬

これまでの経過

6/11 8wで稽留流産の診断

6/16 流産手術

6/29 胎盤ポリープ疑い

7/14 通院していたクリニックから大病院へ転院するよう言われる

7/15 大学病院受診 子宮造影MRI検査を受ける

   ※漢方薬処方

7/21 MRI検査の結果、胎盤ポリープと確定診断

 

流産手術から約1か月半が経ちました。

 

手術から約1か月後、クリニックで胎盤ポリープから大量に出血する可能性があると言われ、緊急時に対応できるよう大学病院に転院しました。

 

血流は豊富なものの、HCGは減少傾向(流産手術後1か月で839.5)なので、手術は行わず血管が退化するのを待つ事に。

 

治療薬もなく、ただ時間が経って子宮が元通りになるのを待つ事しかできないとお医者様からは言われました。

 

ただ、私も鍼灸師の端くれです。

西洋医学でやれる事がなくても、東洋医学ならあるはず!

 

即効性という面では西洋医学の方が手っ取り早い事も多いですが、東洋医学は身体が治ろうとする力を高めるのが得意です。

 

もちろん自分で鍼灸治療も行いますが、できる事はしたかったのでお医者様に漢方薬を出してもらえるよう頼みました。

 

当然ですが鍼灸師漢方薬に関しては専門家ではありません。

漢方薬の専門家は薬剤師さんです。

 

ですが、鍼灸漢方薬を処方する為の身体の診断法は同じ。

東洋医学は脈や舌を診たり、詳しい問診を行ったり、ツボ(経絡)の状態を診たりして診断します。

 

その診断を元に漢方を処方したり、鍼を打つツボを決めたりと、治療の仕方が違う訳です。

 

胎盤ポリープで処方された漢方薬

胎盤ポリープで処方された漢方薬は桂枝茯苓丸ときゅう帰調血飲


お医者様が処方してくれた漢方薬

  桂枝茯苓丸

  きゅう帰調血飲

 この2種類でした。

 

病院にかかる前、自分で漢方薬について調べました。

今の状態は於血(おけつ)が関わっているというのは、東洋医学をかじった事がある人なら分かると思います。

 

於血(おけつ)とは

簡単に言うと血が滞った状態です

 

妊娠して赤ちゃんができる事も、広い意味で於血ともいえますね。病気ではないですが。

 

今回は赤ちゃんを栄養する血管が退化せずに残ってしまっているので、バリバリの於血だと考えました。

 

おそらく気の滞り、すなわち気滞も合わさって、

気滞於血』

がメインだと思います。

 

気と血の滞りを改善する事で今の状態は改善していくと思われます。

 

そう考えて於血を下す漢方薬を調べるとメジャーに出てきたのが、

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

でした。

 

桂枝・茯苓・牡丹皮・桃仁・芍薬

が入っており、子宮筋腫などの婦人科系疾患に処方される事が多いようです。

 

ネットにも胎盤ポリープと診断されて桂枝茯苓丸を飲んでいたという方がチラホラおられました。

 

西洋医学をメインとするお医者様のほとんどは自ら漢方薬を処方するという事はしません。

今回もこちらから「漢方薬ってどうなんですかね?」と話を切り出しました。

 

お医者様には『あー、効果はないと思うよー』

と言われましたが、

『出すとしたら何か希望はあるの?』

と聞いてくれて、

「桂枝茯苓丸はどうですか?」

と提案してみました。

調べといて良かった…。

 

『出すとしたらそれだねー』

と言って、快く出してもらえました。

 

治るまでには時間がかかるだろうし、自費はきつい!

保険で処方してもらえるのは本当に助かります。ありがとうございます。

 

桂枝茯苓丸だけ出してくれたと思ったら、処方箋を見るともう一種類書いてありました。

 

きゅう帰調血飲

 

これは聞いた事がありませんでした。

 

ネットで調べてみると

乾姜、茯苓、朮、大棗、陳皮、烏薬、香附子

が入っていて、桂枝茯苓丸と同じく於血を下す駆瘀血剤として処方されるようです。

 

脾胃虚弱の人や気圧の変動で頭痛など起こす人に向いていて、卵巣の機能をよくする効果も期待できると。

月経障害・卵巣嚢腫子宮内膜症子宮筋腫を始めとして,女性のアトピー性皮膚炎・潰瘍性大腸炎などにも処方される事が多く、私の身体に合っていると思われます。

 

なんせ子供の時にアトピーがひどかったし、大人になってからも夏場は肘の内側がかゆくてひどい時はかきむしって血が出たりする事もあります。

 

あとは季節的に胃腸が弱りやすいし、

「ナイス処方じゃん!」

と思ってしまいました。

 

漢方薬効果ないと思うと言いながら、効果がありそうなものをプラスで処方してくれて…。

調べてくれたのかなあ、なんて思うと感謝です。

 

ちなみに、きゅう帰調血飲には

きゅう帰調血飲第一加減

なるワンランク効果を高めたものがあるらしい。

 

芍薬・地黄・桃仁・紅花・肉桂・牛膝・枳実・木香・延胡索

が加わって駆瘀血効果も高まっているそうだが、残念ながら保険適応ではないらしい。

 

ネットで調べて少し気になった部分でした。

 

そんなこんなで漢方薬を処方してもらい、毎日3回せっせと飲んでいます。

 

あ、処方箋を持って薬局に行くと、きゅう帰調血飲の方はパッケージに入っているものがなく、薬局の袋に一回量ずつ分けてもらいました。

 

聞いた事ない漢方薬だったし、在庫なかったら嫌だったので近所の漢方薬局に行ったのですが、もしかすると普通の薬局だったら置いてなかったかもしれないですね。

 

大量出血は今のところ起こっておらず、少しおりものに交じって茶色の出血がある時もあれば全くない時もある…。

 

身体の症状としては、実は左の坐骨神経痛がひどい!

これはおそらく梅雨による胃腸の弱りとの関りが大きいと思うのですが…。

もともとむくみもあるので。

 

それ以外はいたって元気。

 

次回の診察で胎盤ポリープがどうなっているのか、漢方の効果は出ているのか!

気になる所です。