無事に出産しました
2月28日、第2子となる男の子を帝王切開で出産しました。
そこから本当にドタバタの毎日で、3か月以上も経ってしまいましたが出産の記録を残しておこうと思います。
手術のきろく
産声
長男は予定では自然分娩だったのですが、途中で心拍が下がって緊急帝王切開。
無事に生まれてきてくれて本当にありがたいのですが、
緊急のため全身麻酔だったので、産声を聞くことができませんでした。
が、今回は予定帝王切開。
腰椎麻酔だったので意識がある状態で、産声を聞くことができました。
想像していたのは
『うぎゃー!』という高い声だったのですが、
実際は、『うおー!』みたいな低い声でした。
けど声を聴いた瞬間に涙がポロポロと出てきて、自分でもびっくりしました。
どんな声でも関係ない。
本能的に生まれたばかりの我が子を愛おしいと感じた、不思議な経験でした。
しばらくして顔の横に連れてきてもらって、初めての対面。
会って初めに思ったのは
『髪の毛ふさふさ、、、』
でした。
うちの次男、髪の毛がしっかりふさふさの状態で生まれてきました。
生まれるまで
前回の出産で人生初めての手術を経験しましたが、全身麻酔だったので記憶はありません。
今回は腰椎麻酔だったので意識がある状態での手術。
2日前に夫と一緒に手術の説明を受けて、当日の流れを聞いていたのですが、
いざとなるとやっぱり緊張しました。
けど、病院のスタッフの皆さん、もれなくみなさん親切。
こちらの怖い気持ちとか不安とか、少しでもなくすように配慮してくださいました。
特に麻酔科医の先生がずっと付いてくれてて、若い女の先生で心強かった。
自分で病室から歩いていき、準備室に入室。
病室の看護師さんから手術室の看護師さんへの引継ぎとか、確認とかされて、いよいよ手術室へ。
右に左にたくさん手術室が並んでいて、
『何個あるんですか?』と聞くと、
「17個です」と!!
大学病院すげえ。。。
手術室に入るとたくさん人がいて迎えてくれました。
これにもびっくり。
私1人の患者の為に、10人くらいかな?
数えておけば良かった。
まずは腰椎麻酔。
手術台に横向きに寝て、腰から麻酔を入れていきます。
なんかあったかい感覚がして、しばらくするとなんか変な感じ!
触られてるのは分かるのに痛くない!
痛覚と温冷覚だけなくなるらしい。
麻酔が効き始めてしばらくすると、手の指先がしびれて少し吐き気がしてきました。
そしてなんだかフーっと倒れそうになる感覚。(横になってるから倒れないけど。)
麻酔の先生にそれを伝えると、
「入れた薬が下半身だけではなくて多少全身に回るからそのせいです。
ほら、今血圧が下がってるからそのせいですね。」
と言われました。
この時が一番怖かった。
意識がなくなるんじゃないかって。
けどしばらくすると吐き気も手のしびれもなくなり一安心。。。
帝王切開って、お腹切って赤ちゃん出して、傷を閉じるだけって思ってたけど、そんな単純なもんじゃなかった。
※この先の手術の描写、ちょっと生々しいかもしれません※
お腹切るのもメスでスパッ!って訳でもなく、ちゃんと皮膚、筋肉、腹膜、子宮、、、
一層一層丁寧に切るみたいです。
私の場合は2回目の帝王切開なので、
1回目の時の傷と同じ所を癒着をはがしながら切りました
と言われました。
切るだけにしては予想以上に丁寧だったけど、ここまではわりと早かった。
そして赤ちゃんを出して、ここからが本番。
縫い合わせるのが想像以上にめちゃめちゃ長かった。。
生まれてから
麻酔しているので当然痛みは感じませんが、触られてる感覚はあります。
縫い合わせる時って、めちゃくちゃ引っ張るんですね💦
お医者さん2人で協力しながら縫うらしいんですが、
縫い終わるまでグッグっ!とめちゃくちゃ引っ張られます。
意識はあるけどやる事もなく暇なので、麻酔科の先生に
『今どんな段階ですか?』
と進捗状況を聞いてました。
「聞きたがらない人もいるんですけどね」
と言いながらも
「いま子宮を縫い終わりました」
とか、逐一めっちゃ教えてくれました。
縫い合わせるのにどのくらい時間がかかったのか見ておけば良かった。
とにかくすごく長く感じました。
そして皮膚を縫っている時、なんか少し痛いような気がしてきた。。。
『もしかしたら痛くなってきたかもしれません。。』
と麻酔の先生に伝えると、
「最後に皮膚を縫ってるところなのでもう少しですよ。」
と言われました。
「そんなはずないです。気のせいですよ」
とか言われると思ったら、気のせいじゃなかったのか。。
否定しないという事は、思い過ごしではない。
と思ったら痛みが少しずつ増してきました。
『痛みが強くなってきたかもしれません』
と伝えると、
「縫い終わったらブロック注射入れるのでマシになると思いますよ」
と。
我慢はできるくらいの痛さでしたが、
まだ縫い終わってないうちに麻酔が切れかかってるという事が怖かった。。
なんとか痛みから気をそらそうとしてるうちに縫い終わり、ブロック注射を入れてもらいました。
これが効いてるのか効いてないのかよく分からなかった。。。
痛いけどめちゃくちゃひどくはならなかったから効いてたのかな。
あとはお腹に器具か残っていないかレントゲンで確かめて終了。
このレントゲン部隊の方は各手術室を回ってるみたいで、
私が終わったときには2件順番待ちでした。
15分くらいは待ったのかな?
「お待たせしました!」
と入ってきて、レントゲン撮って異常ない事を確認し終了。
たくさんの専門職の方にお世話になって、無事に手術が終わりました。
術後
夫と再会
手術が終わり、ストレッチャーで病室まで帰る途中で夫と再会しました。
私がお腹を縫ってもらってる間、赤ちゃんと少しだけ会って抱っこできたようです。
「抱っこしたら寝てて、置いたらめちゃめちゃ泣いてたよ。」
との事。
もうすでに背中スイッチがあるのか。。。
少し会話交わしたら病室に向かいました。
後から聞くと赤ちゃんと会ってから私が帰ってくるまで、1時間半くらいは待っていたとの事。
縫うだけなのに長いので何かあったのかと思ったらしい。
そしてストレッチャーで運ばれる私はめちゃくちゃ顔色が悪かったらしい。
そりゃ相当出血してるもんね。
心配になるはずだ。
出産当日の長い夜
病室に戻ったと思ったらどんどん痛みが強くなってきました。
看護師さんに伝えると点滴を追加してくれました。
第1子の時も経験しましたが、術後は少し姿勢を変えるのも一苦労。
今回は麻酔も効いていて、数時間は脚も動かせません。
両脚に血栓予防の機械、
おしっこの管、
点滴、
酸素を測る機械、
心電図モニター、
色んな物につながれて、物理的にも動きにくいし、
何より少し動いただけでお腹の傷が痛い。
そして力の入れ方が分からない。。
病室に着いてすぐ点滴を追加してくれましたが、痛みは変わらず。
麻酔も本格的に切れてくると、うめき声が自然に出てしまうくらい痛くなってました。
1時間ごとくらいに看護師さんがおしっこの量とか色々見に来てくれるので伝えると、
「まだ痛み止め追加できないんですよ。」
と。
薬の種類によって何時間空けないといけないとかあるらしく、その時間をひたすら待ちました。
痛くて眠れません。
スマホをずっと触って気を紛らわしてました。
充電がもたないと思って寝ようとするけどほんと寝れなかった。。
そのうち夜勤の看護師さんに交代して、痛み止めの種類について選択を迫られます。
痛み止めにも点滴、飲み薬、座薬があって、
それぞれに
何時間空けないといけない
1日何回しか使えない
みたいな制約が。。。
日付を越えるか越えないかで「1日何回ルール」の加減もあるし、
どの痛み止めが効くのかも使ってみないと分からない。。
どうする?どうする?
こんな状態で究極の選択を迫られると考えてもなかった。
回らない頭で必死に考えました。
まず座薬はありえないんじゃないか。
傷が痛すぎて、座薬を入れてもらうために姿勢を変えるなんて考えられない!
とりあえず点滴はあまり効かなかったので、飲み薬をチョイスする事に。
これが点滴よりはまだ効き目があって、
うめき声は出さずに済むくらいの状態で朝を迎える事が出来ました。
ナイス判断!
担当してくれた夜勤の看護師さんは、一緒に痛みを乗り越えた戦友と勝手に思ってました。
出産を終えて
ほぼ眠れず、長い長い夜を越えると痛みもピークは越えたようでした。
午前中には色んな機械がはずれ、
昼頃には点滴台にしがみつきながらトイレまで歩ける事を証明し、
無事におしっこの管を抜いてもらえました。
そして夕方ごろ、我が子と再会。
初めての抱っこと、カンガルーケアをしてもらいました。
第1子の時もそうでしたが、カンガルーケアの時の感触は忘れられません。
肌と肌をくっつけるとめちゃめちゃ気持ちよくて、
幸せホルモンがドバーッと出る感じ。
お腹の傷は痛いけど、ずっと抱っこしてたいと思ってしまう。
母子同室の病院でしたが、さすがにこの日の晩は預かってもらって、
次の日に備えて眠りました。
出産からけっこう経ってるのに、不思議なもんで入院中の事はよく覚えてる。
看護師さんはほんとに天使だし、
看護師さんだけじゃなくてスタッフの皆さんみんな親切でありがたかった。
ちなみに3か月経ちましたが、傷はかゆかったりちくちくしたり。
たまに奥で引っ張られてる感じがすることも。
寝ている時に2歳半の長男に上からのしかかられると、
『やめてー!』と振り払ってしまうくらいまだまだ痛みます💦