38歳不妊歴8年の鍼灸師によるブログ

38歳不妊歴8年。5年前に採卵2回移植1回、いずれも妊娠に至らず。2回目の採卵で18個の受精卵が菌により全滅し体外受精お休み。2020年体外受精再開し妊娠するも8週で稽留流産。その後胎盤ポリープと診断され、約4か月後に自然排出される。2021年1月から体外受精再開。2月に胚盤胞移植→陰性。3月の胚盤胞移植で陽性判定。2021年12月2日緊急帝王切開で出産。

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不妊歴9年のまとめ

私の不妊

不妊不妊といっても、状況は千差万別。

私の不妊歴についてまとめてみます。

 

 2012年5月~ 子作り開始

 2013年 一般不妊治療で通院

     →タイミング、人工授精

     (回数は思い出せないくらいです😅)

 2015年 体外受精

     ①自然周期で採卵(1個)後新鮮胚移植

      →陰性

     ②採卵(アンタゴニスタ法?)

      →18個採卵するも、その後全て菌により全滅😑

   ※体調とメンタルを崩して治療お休み。自己タイミングのみ

 2018年 9月 別クリニックで通院再開

        →タイミングと人工授精

 2020年 1月 体外受精にステップアップ

      2月 採卵

      5月 凍結胚盤胞移植

        →妊娠判定陽性 

      6月 稽留流産

       胎盤ポリープにより中断

 2021年 2月 凍結胚盤胞移植

        →陰性

 

いやいや、今年5月で不妊歴丸9年…。

 

たまご全滅事件

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2015年頃は、お医者さんに言われるがまま焦って体外受精に進んだのですが、

移植失敗の後、再度採卵に挑み採れた卵が全滅するという非常に稀な経験をしました。

 

18個採卵できたのですが、薬をバンバン使った採卵というのは非常に身体に負担がかかります。

 

頭は痛いは、身体は重いは、とにかく採卵に近づけば近づくほどしんどい訳です。

 

それを乗り越えて、18個採卵できました。

…が、何日後か正確には覚えていませんが電話がかかってきました。

 

『採卵した卵が全て成長が止まりました』

 

(………は?)

 

ほんと訳が分からなかったですね。

 

そのクリニックによると、

 何個かちゃんと受精して成長したものがあった

 おそらく何らかの菌が入って途中で全て成長が止まった

 その日採卵した他の患者さんは問題なかったので、そちら側(私)の問題

らしいです。

 

思いましたよ。(ホントか?)って。

 

持ち込んだ精子はちゃんと滅菌処理(?)みたいなのするんですよね?

じゃあなんで菌なんか入るの?

 

結局答えは分からずじまい。

後に大腸菌が原因と特定されたらしいですけど。

 

納得なんてできませんが、言い合っても仕方がない。

 結果的に全ての卵が死んでしまった事実は変わりません。

 

はっきり言って

呪われている😱

そう思いました。

 

帯状疱疹になる

採卵の身体の負担と、

卵全滅の精神的ショックが重なったからなのか、

 

帯状疱疹

になりました。

 

場所は人それぞれですけど、

私の場合は右眼周辺

でした。

 

最初は右の眉毛あたりに違和感があり、

よく見ると小さい水泡みたいなのが数個できてました。

 

触るとピリピリして、

あきらかに触った時の感覚が他の部位と違います。

 

(なんかおかしい…)

と直感しました。

 

一応鍼灸師ですし、帯状疱疹の知識もあったので

(もしかして?)

と思いました。

 

皮膚科に行くと案の定、診断は帯状疱疹でした。

 

もう泣きっ面に蜂です😥

 

気付くのも早かったし、薬もきっちり飲んだんですけど、やっぱり痛かった!

 

帯状疱疹は神経に沿って症状が出るのですが、私の場合は

三叉神経

がやられました。

 

右眼付近から徐々に右の頭が痛くなりました。

ガンガンした頭痛。

あと、火傷みたいな感じなピリピリ感。

 

痛み止めを飲んでもやっぱり痛いし、とにかく身体もしんどかったのを覚えています。

 

身体的にも、精神的にも

いやあ、つらい時期でした。

 

その後の決断

もうそこで一旦気持ちが切れてしまったんですよね。

そこでもう一度よく考えて、

 

自然に授かりたい

 

という気持ちが強くなりました。

 

体外受精に対する不信感?

みたいなのも大きくなってしまった時期でした。

 

採卵の時にものすごく体調が悪くなって、どう考えても身体に悪いですからね。

 

今となっては薬を使う採卵のメリットも理解していますが、

まだ今より6歳くらい若かった私は、

(体外受精なんてしなくても、自然に授かれるんじゃないか)

と思うようになります。

 

とにかく体外受精が嫌になっちゃったんですね。

 

鍼灸師ですし、

(なに西洋医学に頼り切ってるんだよ)

という気持ちも正直ありました。

 

鍼灸師のくせに結局体外受精で子供を授かる

という事が『恥』であるという感覚もあったと思います。

ただのしょうもないプライドです。

 

5年という時間

今となってはステップダウンしていた5年間の事が悔やまれます。

 

5年間は漢方を処方してもらったり、鍼灸院に通ったりしていました。

(鍼は人にやってもらった方がいいので。自分でも家でお灸とかはしてましたけどね。)

排卵検査薬を使って自己タイミングを取ったりもしていました。

 

結果的に授かりませんでした。

 

身体的・精神的にもつらい体外受精を受けたくなりという気持ち

それに加えて変なプライドもあったと思います。

 

自分は自然に授かれる

 

そんな風に思ってました。

思おうとしていたのかもしれません。

変に頭が頑固になっていました。

 

5年もズルズルと自然妊娠への希望にしがみついていた事は時間がもったいないなあと思います。

 

鍼灸師として、患者さんが同じ状況だったら鍼灸でサポートはしながら体外受精に進む事を提案すると思います。

 

自分の事となると客観視できませんでした。 

1~2年くらいで見切りをつけられれば良かったんですけどね。

 

35歳になった時、

(やばい、もう35じゃん)

と思いました。

 

自然妊娠にこだわっていたらあっという間に5年経っていました。

 

主人の気持ち

主人は結婚する前から子供を欲しがっていました。

親戚とか知り合いの子供からも例外なく好かれます。

 

最初に体外受精に進んだ時は焦りがありました。

主人に自分の子供を早く抱かせてあげたかったからです。

 

けど、うまくいかなくて、

「もう体外受精はしたくない」

と言った時、主人から反対はされませんでした。

 

ステップダウンしてから、

漢方薬局に通うのも、鍼灸院に通うのも快く承諾してくれました。

 

体外受精をお休みをしていた5年間、

ずっと歯がゆかったと思います。

 

けど好きにさせてくれました。

 

なかなか妊娠できなくて、私が精神的に爆発して大泣きした時、

『ずっと二人でもいいよ!』

と一緒に泣いてくれました。

 

主人の事を思うと、自分勝手だったなと思います。

5年も自分のエゴに付き合わせて。

 

体外受精でひどい目にあったから』

と、子供は自分だけの問題じゃないのに、自分だけが被害者ヅラでした。

 

自分ももちろん自分の子供を持って主人と育てたいという気持ちが大きかったです。

それに加えて、

主人に自分の子供を抱かせたい

それが体外受精の再開に踏み切る大きな理由でした。

 

過去の自分へ伝えたい事

なにがあるかは分からない

生理不順でもなく、検査でも特に異常はない。

30歳くらいの時は、自然に授かれると思っていました。

 

でも結果がすべて。

自然には授かれませんでした。

 

体外受精をして、

採卵したたまごが全滅しました。

 

5年後、やっと再開した体外受精で妊娠、

稽留流産

胎盤ポリープ

 

ほんと先になにがあるか分かりません。

 

なにがあるか分からないから、

その時できうる最善の事を選べ

と過去の自分に言いたいです。

 

時間が何より大切

最近思う事ですが、

何よりも時間が大切

です。

 

女性が妊娠できる時間って限られてます。

残酷ですが、事実です。

 

つらい、やりたくない、変なプライド…

 

気持ちが邪魔して前に進めなかった5年間。

 

無駄だとは思いません。

自分なりに最善だと思って過ごしました。

 

けど、

妊娠できる時間は限られているという残酷な事実

体外受精をしてもすぐに上手くいくとは限らない

 

そんな事をリアルには想像はできてなかったなと思います。

 

37歳の今、

せめて32歳~33歳くらいの時に体外受精に全力で取り組んでいれば良かったなと思っています。

 

ガッと取り組んで、

身体が疲れれば休む期間も取りながら、

またガッと取り組む。

 

そんな風に過ごせば良かったです。

 

鍼灸や漢方は体外受精のように即効性の治療ではありませんが、身体の回復を助けてくれたり、身体の持っている力を引き出してくれます。

 

体外受精を受ける身体のサポートとしても有効です。

お金は一気にかかりますが、後から見れば両立する事で短期間に結果を出す事に繋がります。

 

結局私の不妊の原因

ピックアップ障害?

お休みしていた5年間は漢方や鍼灸で身体の力は上がっていたと思います。

 

その5年間、検査は受けていなかったですが、

前後に受けた検査でも、はっきりとした不妊の原因って分からないんですよね。

 

あれだけタイミングを取ってダメだったという事は、器質的な問題があるんじゃないかなと勝手に思っています。

 

どうやっても調べられない不妊の原因として、

ピックアップ(キャッチアップ)障害

があります。

 

卵巣で排卵した卵子を卵管に上手く取り込めないという障害ですね。

※詳しく知りたい方はググってみて下さい。

 

クラミジア感染による癒着とか、明確に卵管に障害がある場合は検査で分かりますが、

このピックアップ障害は検査で特定できません。

 

卵管に卵子が移動しなかったら受精できないので、当然妊娠できません。

このピックアップ障害は、一説には原因不明不妊の大半を占めると言われています。

 

この可能性…

結果的に不妊の状態にある人には全員可能性はあると思います。

 

体外受精は受精を体外で行うので、ピックアップ障害があっても関係ありません。

 

調べる事はできないけど、結果的に体外受精ですぐに上手くいく人は、

『ピックアップ障害が原因だったのかもね』

ってな話になる訳です。

 

着床障害・不育症?

血液凝固・免疫・子宮フローラ

これも全部怪しい…。

 

再開した体外受精で人生初の妊娠判定を頂きましたが、8週で稽留流産しました。

しかもその時の子は染色体異常はありませんでした。

 

母体の問題だったのかも。

 

着床障害や不育症にはちゃんと検査があるので、今回の移植がダメだった時にはしっかり調べる予定です。

 

まとめのまとめ

簡単に不妊歴をまとめるつもりがつい長くなりました。

 

妊娠・出産には至っていないのでまだ道の途中ですが、

こう書いてみると約9年、色々あったなあ。

 

たまご全滅事件

流産からの胎盤ポリープ

 

けっこう稀な事も経験してます😅

 

 

『ライフイズビューティフル』ケツメイシ 

君が流した涙が いつか花を育て咲かせて
君の目の前に 広がるはずだから
君が乗り越えた壁は いつか君を守る盾となって
君をそばで いつまでも支えるだろう

(中略)
苦労 苦悩 越えた自分に
おはようハロー もう辛くないよ
泣いたり 悩んだりするから 人生は美しい
ボディーブロー 耐えた自分に
おはようハロー もう辛くないよ
泣いたり 悩んだりする 君だからこそ美しいから

 


突然ですが、私の大好きな曲です。

誰もがつらい事、色々経験してきてますよね。

 

そんな経験も全て自分のこれからの人生の役に立つからね

っていう素敵な曲です。

 

聞くたびに泣けてきます。

人生って美しいんだなって聞くたびに実感します。

 

ケツメイシってふざけたおっさんだけど、めちゃくちゃいい歌詞です。

(ド下ネタの曲もあるけど…)

 

振り返ると色々乗り越えてきてる。

私たち夫婦はまだ子供が欲しいという願いを持っていて、

2人で願いを叶えようとしてる。

 

今回ブログで振り返ってみてそう実感する事ができました。

やっぱりアウトプットって必要だな。

 

さて、振り返ったから次は前を向きます。

うまくいけば今月また移植します。

 

桜咲きますように…🌸

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